2025年4月 1日
COPD(慢性閉塞性肺疾患)は、肺の機能が低下して息切れなどが現れる病気です。国内の患者数は500万人と推定されていますが、多くの方が病気に気付かず、治療をしていない状態であるといわれています。2021年の厚生労働省人口動態統計では、男性の死亡原因の7位を占めています。
今回は、COPDの原因・症状とCOPDを予防するためのポイントについてご紹介します。
COPDとはタバコなどに含まれる有害物質を吸入することで肺の中の気管支に炎症が起きて、咳や痰が出たり、気管支が狭くなることによって空気の流れが低下します。また、気管支の先にある肺胞(酸素を体内に取り込むところ)が少しずつ破壊されてしまいます。
COPDの特徴として、初期症状は無症状でゆっくりと進行し、息切れなどの自覚症状を感じたときには、病気が進行しています。一度壊れてしまった肺胞を元通りにする治療はないため、早期発見・早期治療が大切になります。
【COPDチェック】
【ポイント1】たばこを吸わないこと、吸っている人は禁煙すること
COPDの最大の原因は喫煙です。禁煙することが、COPDの予防につながります。
自分ひとりでは禁煙は厳しいな、と思っている方には、禁煙外来の受診がおすすめです。専門の医療者からアドバイスをもらえるため、自力での禁煙と比べてより確実に禁煙できます。
禁煙方法の一例として、禁煙開始日を自分で設定することや、たばこを吸いたい気持ちの対処方法などを教えていただけます。その他、禁煙についての詳しい情報は禁煙の準備 e-ヘルスネット(厚生労働省)をご参考にしてください。
【ポイント2】たばこを吸っていない人はたばこの煙に気をつけましょう
受動喫煙(他人の喫煙によりたばこから発生した煙を吸ってしまうこと)もCOPDのリスクが高まります。
また、喫煙者の髪の毛や衣類、部屋や自動車のソファやカーペットなどにもたばこに含まれる有害物質が残っていて、それを吸い込んでしまうことを三次喫煙と言います。
たばこを吸っていない方は、たばこの煙が多いところや環境には気をつけましょう。たばこを吸っている人は周りのためにも禁煙しましょう。
参考:NHK きょうの健康、日本呼吸器学会HP、e-ヘルスネット
(業務部健康づくり推進課 田巻 望 2025.4)