2025年3月 1日
近年問題視されている「ヘッドホン難聴」「イヤホン難聴」をご存知でしょうか。大きな音を長時間連続して聞き続けることによって、耳の中の「音を伝えるための細胞」が少しずつ壊れ、ゆっくり聴力が低下します。ヘッドホン(イヤホン)難聴は、いったん聴力が失われるとその回復は難しいと言われています。
今回はヘッドホン(イヤホン)難聴の予防ポイントをご紹介します。
ヘッドホン(イヤホン)難聴は大きな音を聴き続けることで、聴こえにくくなったり、耳鳴りや耳が詰まった感じがします。しかし、ゆっくり聴力が低下するため、自分の耳が軟調になっていることに気づきにくいことが多いです。下記の項目に覚えがある方は注意しましょう。
□ よく電車の中で音楽を聴く
□ 大音量で音楽を聴くのが好き
□ ノイズキャンセリング(周囲の雑音を低減させる)機能がないイヤホンを使っている□ 長時間のオンライン会議などに参加する
□ イヤホンで音を聴きながら寝る習慣がある
ヘッドホン(イヤホン)難聴の予防のために重要な4つのポイント「あいのて」があります。日常で気を付けていきましょう。
①「あ」あげない
音量を上げて、パチンコ店や走行中の電車内程度(約70~80dB)など、大きすぎる音量で音を聴くのはやめましょう。全体の60%以下の音量にすること、加えて60分以上聴かないことが推奨されています。
②「い」医師に相談
症状を放置すると二度と聴力が戻らない可能性があります。もし、音量を上げる癖がついていたり、今まで聴いていた音が変に聞こえる・聞き取りづらくなるようなことがあれば、早めに耳鼻科を受診しましょう。
③「の」ノイズキャンセリング
周囲の騒音より大きい音量で音を聴くと、聞こえている音は適度でも耳への負担は増えています。ノイズキャンセリング機能が付いたイヤホンを使用しましょう。
④「て」定期的に休む
耳をたくさん使ったあとは休憩が必要です。例えば60分連続してヘッドホン・イヤホンを使用したら、10分の休憩をとりましょう。
参考:ヘッドホン・イヤホン難聴の予防促進サイト:日本耳鼻咽喉科頭頚部外科学会
(健康づくり推進課 田巻 望 2025.3)