新潟ウェルネス - 健康診断と人間ドックの新潟県労働衛生医学協会

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2022年9月 1日

健康トピックス

がん検診~結果を放置していませんか?~

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応援通信20220901.png応援通信20220900.png 9 月は「がん征圧月間」です。1981年以降、がんは死亡原因の第1位を占めており、国立 がん研究センターの集計では、生涯に2人に1人ががんに罹るとされています。 新潟県でも、 年間で7千人以上の人ががんで亡くなっており、高齢化に伴い年々増加傾向にあります。
 がんは早期に発見できれば、治る確率も高く、軽い治療で済みます 。今回は、新潟県のがんの特徴 と、がん検診の結果、精密検査が必要な場合に精密検査を受ける事の大切さについてお伝えします。

新潟県の特徴

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 新潟県では、人口の高齢化とともに、がんに罹る人の数は今後増加していくものと推測されています。 罹患数を見ると、消化器系のがんが多いことが特徴です。胃がんは、全国に比べ多く、特に男性で最も多くなっています。大腸がんは、男女ともに多いがんです。
 また、女性は乳がんが40代から、子宮がんが20代から、増加しています。 がんを早期に発見するには、がん検診を定期的に受けることが大切です。 がん検診は、健康増進法により市町村が実施しています。市町村により、対象年齢や実施時期、費用負担等が異なりますので、詳しくはお住まいの市町村担当窓口にお問い合わせください。その他、勤め先でがん検診を行っている場合や、人間ドックでも受診することができます。

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がん検診受診後は、結果に従った行動をとりましょう

応援通信20220904.png がん検診は早期発見・早期治療が目的です。がん発見の経緯別にみた、がんと診断されてからの5年生存率は、「検診で発見」の方が、「検診以外で発見」より、高くなっています。中でも、新潟県で罹患数の多い、胃がん、大腸がん、肺がんでは差が大きくなっています。
 がんは、早期に発見することで、メリットがあります。治る確率が高く、治療による身体的・経済的負担が軽い、治療後の日常生活にも影響が少ない、職場復帰が早い、などです。
「異常なし」と判定された方は定期的な、がん検診の継続をしましょう。また、精密検査が必要と判定された方は、「症状がないから」などの理由で検査を受けずにいると、がんが進行してしまう可能性があります。応援通信20220905.png

「精密検査が必要」と判定されたら、
出来るだけ早く医療機関で精密検査を受けましょう。

参考:新潟県HP、国立がんセンター「がん情報サービス」
(健康づくり推進部 青木 理恵 2022.9)