眼底にはたくさんの血管が分布しています。高血圧、動脈硬化による血管の変化や、糖尿病による網膜症や緑内障、黄斑変性症などの発見の手がかりになります。眼底の血管の状態は、脳の血管と非常によく似た変化を示し、体の中で唯一、外から直接血管が見える部位です。
高血圧や動脈硬化の場合、動脈は細く硬くなり、さらに悪化すると出血や斑点ができたりします。このような変化で、全身の血管がどのような状態になっているか推測できます。
異常が見られたら専門医の診察を受けましょう。
目の奥にある網膜の部分を眼底カメラによって写真に撮る検査です。
暗い部屋で眼底カメラの顔受け台にあごをのせ、目をなるべく大きく開いて、レンズの中にある緑色の点を見ます。フラッシュの光のため、一瞬目がくらみますが、5~10分ほどで自然に治ります。目をこすったりせず様子をみてください。検査は数分で終わります。
コンタクトレンズの方は、きれいに撮れないことがありますので、検査担当にお伝えください。眼科治療中の方も検査担当にお知らせください。