緑内障は、何らかの原因で視神経が障害され、視野(見える範囲)が狭くなる病気です。眼圧が高くなると視神経乳頭が圧迫されて、視神経に障害が生じます。
一般的に視神経の障害はゆっくりとおこり、視野が少しづつ狭くなるため自覚症状はほとんどありません。そのため、知らないうちに病気が進行していることがよくあります。かなり進行してくると、視力低下により日常生活にも支障を来すようになります。さらに放置すると失明にいたります。
急性の緑内障では急激に眼圧が上昇し、目の痛み・頭痛・吐き気など激しい症状を起こします。このような急性発作の場合は、すぐに眼科へ行き、治療を受ける必要があります。
眼圧検査は緑内障発見のための重要な検査のひとつです。眼圧が高ければ緑内障の疑いが高くなります。
当センターでは、目の表面に空気を吹きつける方法で眼圧を測定します。コンタクトレンズをつけている方は、検査の際にはずしていただきます。ケース等をお持ちください。
大切な目を守るために!!
わが国では、40歳以上の人口のうち緑内障患者はこれまで30人に1人と言われていましたが、最近の調査では20人に1人もいることがわかりました。全国では約200万人と推定されます。ところが、その内の90%の人達が自身では緑内障に気づいていない潜在患者であることもわかりました。
緑内障は、日本において失明原因の第1位です。一度障害された視神経はもとにもどせません。しかし早期に発見し、治療すればそれ以上の病気の進行を抑えることはできます。
定期的な検査で早く見つけて早く治療することが大切です。検査結果に異常があった場合、必ず眼科医の診察を受けましょう。
正常眼圧の範囲というのは、あくまで日本人全体の統計上の平均値です。
「正常範囲だったら安心」とか「この範囲を超えるとすべて緑内障」というわけではありません。また、日本人の緑内障患者の70%は正常眼圧緑内障です。特に40歳以上の方は、年に1回は眼科での検査をおすすめします。